部屋探しやってる野郎へ

「折角だから俺、部屋探しをするぜ!」えっと...、何が折角?「見ろよこれ!」え?「うわ、すっげぇ好条件!此処に決めるぜ!」

ちょ、早っ!見せろ!ふむ...家賃、都内で二万...だと?「おまけに風呂、トイレ付き。駅も近けりゃ、スーパーやTUTAYAも、これぞ最高!」ちょ...、待つんだ!

「何?早くせにゃ、他に部屋探しやってる野郎へ、後れを取る!」条件が良すぎ。「つまり?」絶対訳ありじゃ?「ははぁ、分かったぞ」ん?

「お前、俺があまりに優良な場所へ引っ越す事を妬み、わざと足止めを?」何故そー解釈を?

「当たり前!折角部屋探しも終わり、良き場所を!と思ったのに。出鼻を挫かれ、憤慨せぬ者はおらんわ!」くっ。む、これ!定期借款じゃ?

「ん?どーゆー意味さ」つまり、年数契約さ。「普通は違うの?」当然、一年しか住めぬぞ。「一年ぽっち?嘘...」危なかったね。ふぅ。

「馬鹿な...部屋探し、まだ終わらぬ」頑張れよ、まだ始めたばかり。他にも...。「有り得ぬ...俺、信じぬぞ」え?

見返そうと計画

白髪を染めるために来た美容室、目の前の大きな鏡に映る自分を見つめる。昨日の夫の一言がずっと頭に残っている。「おまえ老けたな」台所に立つ私にそう言ったのだ。

悪気はないのかも知れない、でも、さらっと言われた分ショックで、「あんただって」とは言い返せなかった。もうすぐ50歳、確かに目じりと額のしわが目立つ。

ため息まじりにパラパラと雑誌をめくる。ふと目が止まる。'2008ベストコスメ ミューノアージュ'皮膚科専門医が開発した、やけど治療の成分が使われた化粧品ミューノアージュ・・。

美容整形でよく行われるヒアルロンサンの注射が、この化粧品で出来るとの事。整形には興味はあるけど、注射とか手術はやっぱりちょっとこわい。それがこのミューノアージュで出来るならいいかも。試してみようか・・。

携帯にミューノアージュの番号を控え、帰ってから早速注文してみた。一週間後に届く。待ち遠しい。早く来い来いミューノアージュ、メタボ夫を見返してやるから。

夫 帰りが遅いから食事は処分

夫 帰りが遅いわ。「待って、これ...孔明の罠よ!」お姉ちゃん、馬鹿な事言わんで頂戴。「本当だよパパ。ほら、いつも驚かせようと」

クリスマスはともかく、平日よ?何もねー日。何故そんな事を?「びっくり計画?」馬鹿言っとらず、早くご飯食べる事。片づけ終わらぬわ。

「ぶー。ロマンの欠片も無い」大人にゃねーわ。「で?」夫 帰りが遅い訳。「YES」はぁ...結局、今日もか。

「元気出そう?きっと次...」大丈夫、慰め結構よ。うん、慣れたわ。「全然、そー見えんが...」まー、ほらこれ。「晩御飯?」折角、作った。

結局、夫 帰りが遅いから、冷蔵庫行き。食事、済ませてる可能性もあるし、無駄。「んー...メール、頂戴って頼めば?」

勿論頼んだわ、が無駄。夫 帰りが遅いし、一言も連絡くれず終い。結局、自分さえ良ければ幸せなのよ。

「ちょママ、暗い!元気!元気!」有難う。娘に励まされ...、母親失格ね。「何か暗雲立ち込めてる感が...別れたりせんでよ?」大丈夫。うん、きっと...。