部屋探しやってる野郎へ

「折角だから俺、部屋探しをするぜ!」えっと…、何が折角?「見ろよこれ!」え?「うわ、すっげぇ好条件!此処に決めるぜ!」

ちょ、早っ!見せろ!ふむ…家賃、都内で二万…だと?「おまけに風呂、トイレ付き。駅も近けりゃ、スーパーやTUTAYAも、これぞ最高!」ちょ…、待つんだ!

「何?早くせにゃ、他に部屋探しやってる野郎へ、後れを取る!」条件が良すぎ。「つまり?」絶対訳ありじゃ?「ははぁ、分かったぞ」ん?

「お前、俺があまりに優良な場所へ引っ越す事を妬み、わざと足止めを?」何故そー解釈を?

「当たり前!折角部屋探しも終わり、良き場所を!と思ったのに。出鼻を挫かれ、憤慨せぬ者はおらんわ!」くっ。む、これ!定期借款じゃ?

「ん?どーゆー意味さ」つまり、年数契約さ。「普通は違うの?」当然、一年しか住めぬぞ。「一年ぽっち?嘘…」危なかったね。ふぅ。

「馬鹿な…部屋探し、まだ終わらぬ」頑張れよ、まだ始めたばかり。他にも…。「有り得ぬ…俺、信じぬぞ」え?